この記事は約 3 2 秒で読めます。

「うつ病」というと、今ではどんな人でも1度は耳にしたことがある精神疾患となりました。

しかし、うつ病を患う人の中には、初めから「うつ病」という人だけでなく、最初は「パニック障害」だったという人が少なからずいるのです。

今では芸能人のなかにも「私はパニック障害です(もしくは過去にそうでした)」とカミングアウトする人もいるので、パニック障害という言葉も、たくさんの人が聞いたことのある病気になってきました。

「パニック障害」の症状がうつ病を引き起こした状態を、「パニック性不安うつ病」と呼びます。

ではこのパニック障害とうつ病が合わさった「パニック性不安うつ病」とは一体どんな病気で、罹患した人の家族はどのうような対応を取るのが良いのでしょうか。

このうつ病について説明する前に、まずパニック障害について考えてみましょう。

パニック障害のはじまり

それまでごく普通に日常生活を送っていた人が、自分の身体に起こった不調に気付くのがパニック障害の入り口です。

性格的には生まじめで、責任感が強く、日常的に緊張状態に多く置かれているタイプの人が、うつ病同様にこの障害にかかりやすいと言われています。

ある日、本人を襲った異変は理由の無い発汗でした。

暑いわけではなく、体を動かした後でもない、なのに自分の意思ではどうしようもなく汗が出てきます。同時に動悸も激しくなってきました。

1~2分で症状は軽減されましたが、心に不安感が芽生えるきっかけになりました。

パニック性不安うつ病の発症

忘れかけた頃、再び異変が襲います。

何でもない時にまた、突然の発汗と動悸が始まりました。

まるで何かの発作のように思えるこの症状を「パニック発作」と呼びます。

思い当たる理由が無いこの発作が繰り返し襲って来るようになると、本人は肉体的な疾患の疑いを抱き始めます。

発作の症状は様々で、発汗、動悸の他にも息切れ、めまい、吐き気、ひどい時には胸の痛みや呼吸困難さえ経験します。

そのまま時を過ごすと、いつまた発作に襲われるかという不安感をずっと抱くことになり、まだ現れない発作に対して恐怖感を感じるようになります。

この状態を「予期不安」と呼びます。

このように、パニック障害を抱えたまま生活を続けると、精神的にも落ち込む事が多くなり、やがてうつ病の症状を伴うようになります…。

こんなケースに陥っている本人や家族は本当にツラい思いをすることになります。

SPONSORED LINK

パニック性不安うつ病を読み解く

冒頭でも挙げた「パニック障害」とは、感情がとても敏感・鋭敏になるという特徴をもっている病気です。

言うなれば、通常の状態の人が少し恐怖を覚えることが、パニック障害の人には殺されるのではないかというような恐怖に感じられたりする、そういった感じでしょうか。

うつ病とともにパニック障害を併発してしまっている「パニック性不安うつ病」は、まずパニック障害の症状が強く表面化してきます。

とても些細なことでも自分のプライドが傷つくようなことには、本当に「病的」に激しく反応してしまうのです。

症状が重い人では、例えば駅で階段につまづいた際、本当は全然違うことで笑っていた人と目が合っただけで「自分の失敗を笑われた!」と激しく怒り、笑っていた相手に手を出してしまうとか、怒鳴ってしまうなどといった行動にでることがあります。

また、パニック性うつ病は、その症状が軽度の時は、通常のうつ病で表面化しやすい「気分の落ち込み」よりも「無気力」の方が前面に出てきます。

そしてパニック性不安うつ病では、軽度の方が症状は長く継続しやすいということなので、早期発見、そして早期治療が非常に大切になってきます。

一方重度のパニック性不安うつ病になると気分の変動が大きくなり、とりわけ午前中の期限が比較的良く、午後→夕方にかけて不安感・焦燥感が強くなり、夜に向かって強い抑うつ状態に陥るようになります。

もしも家族の一人がパニック性不安うつ病と診断されたら、病院で適切な治療を受ける以外に、家族はどのように接したらいいのでしょうか。

パニック性不安うつ病と家族

1日のなかでも気分の状態が大きく異なること、また無気力であること、かと思えば良いことがあれば気分の状態が改善することなどから、患者に付き合う家族は疲弊したり、または病気を理解せずに「この人はひどいお天気屋だ」と放置したりすることもあります。

しかし、気分の上下も、体調の良しあしも、本当は病気によって引き起こされていることであり、本人にはどうしようもないことなのです。

本人も、自分の感情がコントロールできないことに、ひどく傷つき、焦り、傷ついていることを、どうか理解してほしいと思います。

大切なのは家族のあたたかい理解

かなりの身体的不調を伴うこのうつ病は、本人にとって他人には到底理解できない不安との闘いです。家族はその事をはっきりと理解する事が第一。

特に本人は外出を嫌って家にこもりがちになりますから、なるべく身近にいて不安の要素を取り除いてあげて下さい。

発作を起こさないためには、規則正しい生活習慣を送ると同時に、食事の質とバランスにも注意してあげて下さい。

低血糖にならない工夫をすること、またカフェインを含む飲み物は控えた方がいいでしょう。

一般的なうつ病同様に、ストレスを溜めない生活と、適度な運動を取り入れることは、改善に少なからず効果があります。

パニック障害にうつ病との二重苦は、本人にとって耐え難い苦痛であり、そのまま自力では抜け出せません。

家族の理解と協力こそが、苦しむ本人を助け出す力になるのです。

パニック性不安うつ病になってしまった本人以外のケアも重要

ただ、家族がこうした精神疾患になった際、「家族のことだから」と、家族自体が内に籠るようなっては、本人の病気も、ひいては家族の状態も悪くしかなりません。

自分たちだけではしんどいことが少しでも出てきたら、まずは専門家を訪ねてみたり、心療内科や精神科に相談に行きましょう。

家族まで病気に引き込まれては、何もかもが好転しなくなってしまいます。

必要な「ヘルプ」と外部の目、アドバイスは常に家族の中に入れておくような土壌作りも大切です。

家族が精神疾患になっていることは、本当に、誰も悪くないのです。

世間の目だとか、体裁をうんぬんいう間があったら、1日でも早く、きちんとした意見を取り入れて、みんなが笑顔になれることを目指して動き出すことが大切なのです。

病気に対する「正しい」理解、そして治療に向けて「動き出す」勇気、さらに「客観的」な視線、これが家族がパニック性不安うつ病になった時の大事なポイント3つです。

パニック性不安うつ病になってしまった本人をいたわることだけではなく、専門家の力を借りる方法を選択したりして家族全体のケアについても忘れないようにしましょう。

The following two tabs change content below.
うつ病対策のためにできること

うつ病対策のためにできること

このサイトでは辛いうつ病の症状を和らげたり、うつ病を改善するためにどうしたらいいのかという情報を配信しています。家族がうつ病に罹患してしまったときにどうしたらいいのかということも載せているのでチェックしてみてください。