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うつ病の症状というのは、何かの薬で劇的に回復する病気ではないので、現在においても、その治療は長期にわたることが多くあります。

しかし、治療が長期になればなるほど、日常生活には多様な面で制約が出てきます。

こうしたうつ病患者さんの生活をサポートする社会制度として「精神障害者保健福祉手帳」というものがあるのですが、今回はこの制度についてご紹介します。

「精神障害者保健福祉手帳」とは

まず、この「精神障害者保健福祉手帳」ですが、これはうつ病などの精神障害を抱える患者さんが、一定の障害の状態にあるということを証明するためのものです。

この手帳を持っていることで、社会における精神障害への多様なサポートを受けることが可能になります。

冒頭でも述べましたように、うつ病の治療は長期にわたることが多いので、そうした場合の経済的な負担が生じている患者さんには、この手帳をもつことで、社会的に自立して生活するために手助けになるはずです。

一般的に言われる「障碍者手帳」と同様、この「精神障害者保健福祉手帳」にも障害等級というものがあり、手帳を申請した時点での、医師の診断書に基づく審査があります。

その審査の結果、等級が1~3級のうちいずれかに決定されるのです。(診断内容によっては申請が受け付けられないこともあります)

ちなみに、その等級とは下記の通りです。

1級
日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度=日常生活を自分自身で全うすることが困難であるということ。
2級
日常生活が著しい制限を受けるか、または日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度=日常生活を自分自身で送ることが不可能ではないけれど、大部分においてとてもしんどい思いをすることが多い状況であるということ。
3級
日常生活または社会生活が制限を受けるか、日常生活または社会生活に制限を加えることを必要とする程度=日常生活を自分自身で送ることはほぼできるが、場合によってはその生活において制限をしなければならないことが出てくるということ(パニック障害の方などが、たまにバスに乗ることができないなど)。
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「精神障害者保健福祉手帳」を持つとどんなサポートがあるの?

先述のような等級に決定するほどのうつ症状が出ていると、やはり社会で問題なく過ごすには困難なことがたくさん出てきます。

そうなると、まず社会において「働き続ける」ことが困難になる場合が多くなります。これでは、仕事をしていた頃のような税の支払いなども困難になってきます。

ですので、「精神障害者保健福祉手帳」を持つと、税制上の優遇措置を受けられたり、自治体によって具体的には異なってきますが、通院をするために使用する公共交通機関などの運賃が割引になったり、公共施設の利用料が割引になることもあります。

これまでに何度もお伝えしましたが、うつ病は治療に時間を要することが多いので、少しでも治療費の負担などを軽減するために、うつ病の症状が初診から6か月以上続いている場合は、こうした制度への申請を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

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うつ病対策のためにできること

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