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医療機関でうつ病と診断されると、今のところ大体において症状改善のために薬が処方されたりします。

それは「鬱々とした気分」を改善させるもの(抗うつ剤)だったり、うつ病に伴う頭痛を軽減させる対症療法的なものであったり様々なのですが、抗うつ剤については「効かない」と訴える人も多くいます。

それはなぜなのでしょうか?

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うつ病のメカニズムと薬の作用とは

誰にだって「しんどい時」や「気分が沈む時」は存在します。

けれどその状態が「継続」してしまい、その気分のせいで他の何事に関しても支障をきたすようになる「うつ病」になってしまうのはなぜでしょうか?うつ病と言うのは脳内の神経伝達物質がうまく制御できないことによって起こってしまう病気なのですが、それを少し詳しくご説明すると次のようになります。

人間は通常、不安を抱えていないような「平常心」の時には、脳内のセロトニン・ノルアドレナリンという物質が滞りなくやりとりをされています。

しかし、気分が沈んだ状態や大きなプレッシャーを抱えるなど、脳内が「高ストレス状態」になることが長期間続くと、だんだんとセロトニンなどの物質のやり取りに異常が起きてしまうようになります。

例を用いてその状態を大まかに表すと、Aから放出されたセロトニンが、何の問題もなくBという受容体に受け取られていれば、脳内では「今は緊張状態ではない」という情報が伝わったことになるのです。

ですが強い緊張状態が継続すると、Aから放出されたセロトニンがBという受容体に受け取られずに再びAに戻ってきてしまうようになります。

これをセロトニンの再吸収というのですが、セロトニンの再吸収が起こると「今は緊張状態です」と脳内では理解されます。

こうして脳や身体は緊張状態や「ゆううつ」状態を把握しているのですが、長期間、この状態にさらされると、セロトニンを放出する側(A)と受け取る側(B)のどちらもがマヒしてしまい、ずっとゆううつ状態のままになってしまうのです。

ただ、正常な人でも通常は’割近くのセロトニンを再吸収していると言われています。

さて、うつ病では、こうしたセロトニン(ノルアドレナリンも然り)の過剰な再吸収を防ぐために、薬によってセロトニン放出及び再吸収側(A)の穴をふさいでしまいます。

再吸収によって、Aにセロトニンが入り込まなければ、「ゆううつ」という気持ちを感じなくなるだろうということを期待しているわけです。

抗うつ剤が効かないのはなぜ?

先述の理屈で言えば、抗うつ剤は誰にでも効果がありそうですが、実はセロトニンの再吸収と言うのは6つの再吸収口によって行われていることがわかっています。

しかし、実際にはこの6つの口を防ぐことのできる薬は今も開発されていません。

ゆえに、防がれていない再吸収口からセロトニンが再吸収されていれば、この抗うつ剤は効かない、そういうことになるのです。

他にも、セロトニンそのものが少ないために、再吸収どころか、必要量も生成されず、本来吸収されるべきBにすら届いていないので不安状態が起こっている人には、再吸収を阻害するタイプの薬では意味がありません。

しかしながら、こうした「セロトニンがそもそも少ない」タイプについてはまだ本格的な治療が始まっていません。

つまり、セロトニン(もしくはノルアドレナリン)が少ないタイプの人は、薬ではなく、少しでもこうした物質ができるようにアミノ酸を多く摂取するなどという食生活や生活習慣を見直すことがとても大切になってくるのです。

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うつ病対策のためにできること

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